【経営者視点】パチンコ業界、“真の売上”とは?その規模は?それを踏まえての今後の展開は⁉

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こんにちは、こんばんは、おはようございます、junseiです。
パチンコ業界で生き抜くために、良い情報をまき散らしていきます♬

【一般的な概念】
売上 - 費用 = 利益

商売をする上で、大切な原資である“売上”は皆様の共通認識だと思います。
現状(2018年)パチンコ業界の売上は約19.5兆円と、ピーク(1995年)の約30兆円と比べ縮小しているとはいえ、非常に大きな規模です。この売上規模とは“お客様が玉(メダル)を借りたお金”の総量となります。遊技人口が約1,000万人といわれていますので、一人当りの年間売上は約195万円となります。

では、お客様視点で見た時の構図はどうかというと…

【お客様視点】
売上(借玉金額) - 費用(景品金額) = (機械)利益

上記のイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか?
だからこそ、お客様からすれば…

(機械)利益をとったら...
(機械)利益をとったら…

「ぼったくり(# ゚Д゚)」

赤字営業で...
赤字営業で…

「出しているな~(*´▽`*)」

という感覚でのご意見をよく言われます。
たしかに、店舗(店長)としても日々、上記の構図を意識して営業しています。
私も店長になりたての頃は、上記の構図のみしか意識していませんでした(汗)
お客様の認識にあわせて営業していては、とてもじゃないですが経営は成り立ちません!

ではパチンコ業界でいう“真の売上”とは何でしょうか?
パチンコ店を経営する上での必要な“真の売上”についてライティングしていきます。

パチンコ業界、“真の売上”とは“(機械)利益”です‼

当たり前ですが、パチンコ店においても一般的な費用は当然かかってきます。

  • 人件費
  • 遊技機購入費
  • 光熱費
  • 販売広告費
  • 店舗管理費

上記以外にも多数の経費があります。
当然、それらを賄う原資が“(機械)利益”となります。
この“(機械)利益”こそが、【一般的な概念】での“売上”にあたるわけなのです。

すなわち、店舗として必要なのは経営者としての視点…

【経営者視点】
(機械)利益 - 費用(経費) = (営業)利益

上記のように、【お客様視点】から2段階で考えなければならないということです!

パチンコ業界、“真の売上”規模は約3兆円!

現状パチンコ業界の売上は約19.5兆円ですが、“(機械)利益”こそが、【一般的な概念】での“売上”にあたるというと、約19.5兆円の遊技機運用粗利益率分がパチンコ業界における“真の売上”となります。

それでは、全国データの2018年実績値より概算したいと思います。
まずは、下記条件より平均的なモデル店舗での概算をします。

  • 設置台数:500台
  • ジャンル毎設置比率:(4P:1P:20S:5S=38:22:35:5)
  • アウト:(4P:1P:20S:5S=14,390:22,210:8,814:9,243)
  • 玉単価:(4P:1P:20S:5S=1.49:0.33:2.78:0.75)
  • 玉粗利:(4P:1P:20S:5S=0.228:0.069:0.384:0.141)

平均的なモデル店舗の『1営業日』の“売上”・“(機械)利益”は下記の通り。

  • “売上”     = 約935万円
  • “(機械)利益” = 約142万円

平均的なモデル店舗の『月間(30日営業日)』の“売上”・“(機械)利益”は下記の通り。

  • “売上”     = 約28,060万円
  • “(機械)利益” = 約 4,256万円

(機械)利益率は約15.2%となります。
よって、現状パチンコ業界の売上は約19.5兆円ならば、その売上の約15.2%である約3兆円の“(機械)利益”がパチンコ業界での“真の売上”といえるのです。

ちなみに、このモデル店舗の『年間』の“売上”・“(機械)利益”に現存店舗数(約)10,000を掛けると下記の通り。

  • “売上”     = 約20兆円
  • “(機械)利益” = 約 3兆円

全国データの比率の精度を改めて知ることができましたw

(機械)利益こそ経営原資!店舗の経営原資で戦略は変わる‼

いままで概算をみてきたモデル店舗は年間平均数値をもとにしていますので、B店(平均水準の店舗)とします。
それに対してA店(地域トップクラス業績の店舗)、C店(採算キビシメ水準の店舗)の(機械)粗利の違いをみていきます。
※A店・B店の設定条件はアウト以外はB店と同様
※A店のアウト:B店の150%(全ジャンル)
※C店のアウト:B店の60%(全ジャンル)

A店(地域トップクラス業績の店舗)

B店(平均水準の店舗)

C店(採算キビシメ水準の店舗)

  • A店の月間“(機械)利益” = 約 6,383万円
  • B店の月間“(機械)利益” = 約 4,256万円
  • C店の月間“(機械)利益” = 約 2,553万円

A店・B店・C店の“(機械)利益”、すなわち経営資源は同規模店舗でもこれだけの差が生まれます。地域トップクラス業績の店舗の強さはまさにこの原資の大きさにあります!この経営資源の割振りこそが、未来の業績を決めることになります。当然資源に限りはあり、より有効活用することが、今後より一層求められるようになるわけです。

まとめ

パチンコ業界は縮小傾向にあるといえど、“真の売上”も他業種にくらべて非常に大きいといえます。特に平均水準を上回る業績の店舗であればまだまだやりよう次第で、業績向上が狙えます。まずは正しい現状認識をし、原資の分配を戦略的に行っていただければと思います。

次回は、費用(経費)のなかで最も掛かる「遊技機購入費」について、原資の分配を考察してみたいと思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございます!

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